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『亜糊粉層(あこふんそう)』を残す精米技術を開発し、『金芽米』を作った、東洋ライスの雜賀慶二さん



『金芽米』が、

玄米は身体にいいと思って食べ始めたけどどうしても続けられずに止めてしまった人の救世主になります。



『金芽米』、

最近コンビニのおにぎりにも使われていますが、健康食堂として有名なあの『タニタ食堂』で使用されているお米も金芽米です。



金芽米の特徴は、

玄米本来の栄養が残っていて、白米以上に美味しいこと。

そして、摂取カロリーの軽減も出来ます。



玄米を精米して白米にする過程で、お米の『亜糊粉層(あこふんそう)』を残したのが金芽米です。



『亜糊粉層(あこふんそう)』を残す精米技術を開発したのが、東洋ライスの雜賀慶二社長。


雜賀慶二さんは、父からの代の精米所を引き継ぎ精米一筋60余年、79歳の今も現役で精米技術の開発に邁進しています。



15年の年月をかけてとぎ洗いの必要がない、あの『無洗米』を開発したのは雜賀さんです。

『無洗米』開発のきっかけは、37年前に水質汚染で黄土色になった故郷和歌山の海を見たこと。

汚染原因の一つが、米のとぎ汁だと知り、「故郷の海をきれいにしたい」との一念で、家庭で米をとぐ必要がない精米法の開発に着手し成功しました。



そして今回開発したのが金芽米です。


金芽米とは、独自の精米法で作られた、『亜糊粉層(あこふんそう)』を残した米の総称で、産地や銘柄を問いません。



金芽米と普通の白米の栄養価を比較しますと、金芽米の方が、ビタミンB1が9倍、ナイアシンが4倍、オリゴ糖が11倍、食物繊維が1.5倍多く含まれます。


また金芽米には、新たに免疫力や自己治癒力を高める効果がある事もわかっています。


『玄米や胚芽米に代わり金芽米』そんな時代が近づいていますね。








熟成術『ドライエイジング』で、絶滅の危機にある赤毛牛の価値を高め、復活させる為に奔走する山本謙治さん



夢の扉プラス、

今回は、熟成術『ドライエイジング』で、絶滅の危機にある赤毛牛の価値を高め、復活させる為に奔走する、農産物流通コンサルタント・山本謙治さんを取り上げています。



山本謙治さんが行う熟成術『ドライエイジング』は、


“カビのチカラ”を利用した肉の乾燥熟成法で、肉の表面に菌をつけカビを発生させることで、内部のアミノ酸を倍増させ、肉質を画期的に変化させるものです。



『ドライエイジング』を行うと、

これまで、「ボソボソで繊維質」「かたい」と敬遠されてきた、“赤毛”和牛の赤身肉が、『味が濃厚でやわらかくて旨い肉』へと変わります。



霜降りたっぷりの黒毛和牛人気の陰で、赤身肉品種の“赤毛”和牛は、生産農家も激減し、今や、全体の肉牛の2%と、絶滅の危機にあります。


岩手の『短角牛』や『土佐あかうし』も例外ではありません。



山本さんはドライエイジングによる赤毛和牛の肉質向上に努め、

高知県「土佐あかうし」の復活に5年の年月をかけて取り組んできていましたが、


今年7月、高知「土佐あかうし」子牛の競りに参加し、そこで、赤毛牛が黒毛和牛を抜き最高値を記録するというという奇跡を実現させました。 



また、ANA成田発欧米線ファーストクラスで、熊本産「あか牛」のステーキが提供されることが決まるなど、赤毛牛の素晴らしさを新たに認識させつつあります。



これは黒毛和牛ですが・・・






青野宏通准教授と共に、世界初の磁性を持った人工ゼオライトを完成させた逸見彰男さん



夢の扉プラス、今回は、

田んぼの土から放射線物質のみを取り除く為に、

愛媛大学工学部の青野宏通准教授と共に、

世界初の磁性を持った人工ゼオライトを完成させた、
愛媛大学農学部教授の逸見彰男さんを取り上げています。



福島の原発事故から2年、土壌の除染が進む中ほとんど手付かずなのが農地・田んぼの除染です。


現在行われている表面の土を剥ぎ取る除染法や深い部分の土と入れ替える方法では、

養分や微生物に富む表土が失われてしまいます。



今の豊かな農地をそのまま残し放射性セシウムを90%以上除去できる画期的なものが、

磁性を持った人工ゼオライトです。


ゼオライトとは、火山灰が固まって生成された鉱物で、一般的には猫用トイレ等でおなじみです。

現在は、汚染水の除染で力を発揮しています。



逸見彰男さんがゼオライトに目をつけたきっかけは、『火山灰が降った土は農作物が育ちにくいこと』



逸見さんは、非常に吸着力に優れた火山灰が養分を吸収するのではないかと仮説をたて、

灰がリンを吸着することを発見し、適度に養分を残す土壌改良材=人工ゼオライトを作りました。



ちなみに、ゼオライトには天然ゼオライト、合成ゼオライト、人工ゼオライトの3種類有り、

逸見彰男さんは人工ゼオライトの生みの親です。



逸見さんは次に土の中のゼオライトのみを回収することの研究を進め、

磁力の研究をしていたスペシャリスト青野宏通さんと出会い、

ゼオライトに磁性を混ぜることで回収できると確信、


共に開発を進め、

放射性セシウムを90%以上除去できる磁性を持った人工ゼオライトを完成させます。



人工ゼオライトを大量生産するには良質な原材料が必要ですが、

逸見さんはその原料をタイの籾殻の灰に決めました。



農業王国タイでは大量の籾殻が出ますが、今は肥料としているだけですので、

良質で大量に有る籾殻の灰で人工ゼオライトの大量生産を目指します。



トンファ・ライスカンパニーの協力のもと、

タイに人工ゼオライトの製造拠点が作られ1年以内のスタートが決まりました。



農家と購買者を直接結ぶシステム「ベジプロバイダー」を開発した、エムスクエア・ラボ社長・加藤百合子さん



夢の扉プラス、

今回は、農家と購買者を直接結ぶシステム「ベジプロバイダー」を開発した、エムスクエア・ラボ社長・加藤百合子さんを取り上げています。


「ベジプロバイダー」は、生産者と購買者の間に入り、

生産者と購買者の双方に適切な情報を伝え生産者の営業代行、

および購買者の品質管理代行を請け負うもので、


生産者から農協を経て消費者に届く現在の複雑な流通システムを変えて、

お互いの顔が見える関係を築く新システムで、


生産者から購買者へと直接取引を可能にするものです。


東京大学卒でNASAのプロジェクトにも参加するロボット開発者だった加藤さんは、


「ベジプロバイダー」での農家と購買者の信頼関係を築くために、

農産物の栽培環境を管理する「フィールドサーバ」など、最新の装置も活用しています。


「フィールドサーバ」は、CCDカメラによる農業の目視化を目指したものですが、

温度、湿度、日射などの高度な気象観測センサーや、CO2、土壌温湿度、放射能センサーを搭載し、

環境計測機器としても活用できます。


加藤社長の夢は、

ベジプロバイダー認証制度を整備し

世界のベジプロバイダー認定制度を立ち上げることと、


『学校の授業に“農業”の項目を作ること』です。



消費者のニーズに合った野菜を作り売上を伸ばす、農事組合法人『和郷園』代表の木内博一さん



夢の扉プラス、今回は、常識外の栽培方法で消費者のニーズに合った野菜を作り売上を伸ばす、農事組合法人『和郷園』代表の木内博一さんを取り上げています。


木内博一さんは、1991年に5人の仲間と農事組合法人『和郷園』を設立し、産地直送販売を始めました。

農作物流通にとっては掟破りの『産地直送販売』、当然回りの反発も大きく、様々な嫌がらせなどを受け一時は「やめようか」という所まで追い込まれた木内さんですが、消費者の笑顔を絶やさないために続ける事を決意。



今では、農事組合法人『和郷園』の契約農家の数は約90戸、グループ全体の年商は50億、参入農家の収入は一般農家の約2倍と順調な農業経営を行なっており、今『和郷園』は世界中から注目を集める存在にまでなっています。


農事組合法人『和郷園』の基本理念は『とにかく美味しい物を消費者に届けること』

そんな『和郷園』が取り入れているのは最新式栽培技術。


例えば『和郷園』の高糖度トマト、いちご並みの甘さを誇りトマト本来の酸味も残している『高等度トマト』、

その栽培方法は、土に植えるのではなく液体肥料を使い、栄養もあまり行き渡らないように三層の特殊フイルムを使ってトマトにストレスを与えて栽培するというものです。


過度の栄養を摂れないトマトはあまり大きく育たずその分糖度が増すというわけです。



また、旬の野菜はたくさん取れる分価格も下がりますが、農事組合法人「和郷園」では、契約農家で収穫した野菜を冷凍保存する加工工場を持っています。

野菜を人の手でカットして冷凍することで、規格外の野菜も全て商品化でき、値崩れしにくくなっています。


そして今、千葉大学にある最新式完全人工光型植物工場で人工の光によるレタスを栽培する実験を行なっています。

人工光によるレタス栽培の一番のネックは『レタスが丸く巻かないこと』。この壁を乗り越え世界で初めて人工の光によるレタス栽培に成功しました。



沖縄を高級紅茶の産地にするため、琉球紅茶『月夜のかほり』を誕生させた内田智子さん。



夢の扉プラス、今回は、沖縄を高級紅茶の産地にしようと奮闘しているティーブレンダーの内田智子さんを取り上げています。


沖縄ティーファクトリー代表を務めている内田さんが作っているのが『琉球紅茶』。


世界三大銘茶は、インドの『ダージリン』とスリランカの『ウヴァ』、そして中国の『キーマン』ですが、 内田さんは『琉球紅茶』を世界三大銘茶に匹敵するまでにしようと頑張っています。


内田さんが紅茶に魅了されたきっかけは、20代のころ夫の仕事でスリランカへ移住したことでした。

スリランカで本場の紅茶と出会い、そのあまりの美味しさに衝撃を受けた内田さんは、スリランカで茶木の栽培や紅茶の製造技術・ブレンド法など、紅茶を1から学び習得します。



その後夫の転勤で移住した沖縄のパイナップル畑でスリランカと同じ赤土を見、加えて、沖縄が紅茶で有名なアッサムと緯度が同じ事を知り、「沖縄だったら素晴らしい紅茶が出来るのではないか?」との思いを強くします。


そして、鹿児島で、明治時代に元徳川家家臣がインドから持ち帰ったアッサム種『べにほまれ』に出会います。

当時は全国で栽培が試みられましたが寒さに弱く幻の品種となっていたものでした。



沖縄の赤土に加え『べにほまれ』との出会いに運命的なものを感じた内田さんは早速会社を立ち上げ2000本の苗木を植えましたが、残念なことに苗木はほぼ全滅してしまいます。

土壌のPH値が原因でした。


徹底的な土壌調査の結果、金武町が紅茶栽培に適していると突き止め、金武町で苗木を植えたいと役場に申し出て、その時対応した職員の与儀さんの尽力で数軒の農家が協力をしてくれることになりました。



苦節10の末誕生したのが琉球紅茶『月夜のかほり』。

琉球紅茶『月夜のかほり』は、100グラム一万円という値段ですが、その美味しさはもちろん、夢のあるネーミングにも惹かれた人が続出、現在売り切れ状態が続いている人気商品になっています。



ティーブレンダーは、畑や収穫時期で味や香りが異なるいくつもの茶をブレンドして理想の紅茶を作り上げていきますが、紅茶の出来不出来はティーブレンダーの手にかかっていると言ってもいいほど重要なものです。

類い稀なる味覚と嗅覚を持った内田さんだからこそ作り上げることが出来た琉球紅茶『月夜のかほり』です。

もちろん、紅茶の製造過程をすべてこなすことも含めて内田ブランドと言ってもいいものです。



理想的な土壌と茶樹との出会い、あとは茶葉の量産ですが、有機無農薬栽培を徹底して世界に通用する紅茶を目指したい内田さんと茶葉の農家との間にはかなり紅茶に対する認識の違いがあり、

その隙間を埋めるべく紅茶の本場ロンドンでの売り込みに農家の人も連れていき、琉球紅茶の世界的な評価を見てもらい、今後の茶葉栽培の糧にしてもらういます。


内田さんの、『沖縄を高級紅茶の一大産地に』の思いは実現するのか?今後の展開が楽しみです。



ちなみに、緑茶と紅茶やその他のお茶はもともとの茶葉は同じですが、発酵の度合いによって、呼び名や味・風味が異なります。

全く発酵させていないものが緑茶で、少し発酵させているのが白茶、完全に発酵させているのが紅茶になります。

黄色は、低温で火入れして水分を減らすという工程を行い少し発酵させたお茶で、黒茶は、湿った茶葉を高温多湿の場所に寝かせ麹菌の力によって発酵させたお茶です。

完全発酵茶が紅茶や黒茶、半発酵茶がウーロン茶や白茶、黄茶、鉄観音茶などです。



私は珈琲派で、紅茶は今までほとんど飲んだことはありませんでしたが、今回の夢の扉プラスを見て、「美味しそうだな、一度飲んでみてもいいかな」と思いました。

試しに飲むならやっぱり『琉球紅茶』でしょうか。


農業用パワーアシストスーツ開発に取り組む、八木栄一さん。



今回の夢の扉プラスは、『農業用パワーアシストスーツ』開発に取り組む、和歌山大学工学博士・八木栄一氏を取り上げています。


未来型ロボットとして身体装着型ロボット(ウェアラブルロボット)が注目を集めていますが、

パワーアシストスーツはウェアラブルロボットの一つで、身につけることによって着る人の動作をアシストするものです。


身体装着型ロボット(ウェアラブルロボット)は、既に介護やリハビリの現場では実用化されていて、

身体装着型ロボット(ウェアラブルロボット)を身につけることによって何年間も歩くことが出来なかった人が歩けるようになった実例なども報告されています。



八木栄一氏は元々重工業メーカーで産業用ロボットを開発する研究者だったのですが、

生産効率のみを追求されるロボット開発に疑問を抱き、『人間と共存し、人間を助けるロボットを作る』ことを決意。


『高齢化と重労働に悩む農家の人を助け、農業の衰退を阻止する』為に、現在は農業用パワーアシストスーツ開発に邁進しています。

ちなみに、このパワーアシストスーツは、農水省の委託プロジェクトに認定されています。



当初、八木氏はフル装備型のパワーアシストスーツ開発を試み、3年間をかけて農作業用パワーアシストスーツの1号機を完成させました。

しかし、その総重量は何と40kg以上もあり到底現場での使用は出来ないものでした。翌年26kgまで軽量化しましたが、それでも農家の人の希望の10kg以下にはほど遠いものでした。


そこで八木氏は、パワーアシストスーツを軽作業の収穫作業用のものと重作業の荷揚げ作業用のものという具合に、作業別にすることに。

パワーアシストスーツを2つに分けることで10kg以下の軽量化に成功しました。  



現在、八木栄一博士が開発している農業用パワーアシストスーツは、収穫作業用のものは一定の評価を受けるものが出来ましたので、今は、荷揚げなどの重作業用のパワーアシストスーツ開発に集中しています。



農作業によらず現在重労働で悲鳴をあげている労働現場は多いことと思います。身体装着型ロボット(ウェアラブルロボット)開発が進み、大いに重労働作業員の役にたって欲しいものです。


無人トラクター開発に邁進する野口伸さん



無人トラクターが大地を耕し、耕した畑に肥料を、与え種を撒き、果ては育った作物を収穫する。

そんなことを夢想して、現実にしようと奮闘しているのが、今回の夢の扉プラスの主人公、北海道大学農学研究院・野口伸教授です。



農業従事者の高齢化や後継者不足で日本の農業人口は最近10年間で約3割減少し、人手不足が深刻化しているという現実があります。


農業従事者不足への対応策としての無人トラクター開発は、農林水産省からの委託事業となっていますが、野口伸教授は平成26年度の実用化を目指して着実に歩を進めています。



野口伸教授は、北海道大学農学部在学中に広大な農地で長時間に渡り必死で農作業に励む農家の家族の姿を目にして、『農作業の無人化』が出来ないかと考えるようになります。


そして、埼玉県に住む、農業機械の専門家でありパイオニアの行本修さんに弟子入りを志願し、北海道と埼玉を行き来する生活の中から自分の専門外の農業機器の知識を習得していきます。



さて、『無人トラクター開発』ですが、

トラクターを無人で走らせるにはトラクターを即位する光学測量装置が必要でしたが、それが高額だったため、しばらくの間実用化の目処は全くたちませんでした。



そんな野口教授に転機が訪れたのは1997年。

アメリカに農業留学をした野口教授は現地で衝撃の出会いをします。それは、人は乗っているものの完全に自動で農作業をするトラクターです。



農業留学を終え帰国した野口教授は、アメリカの農業を参考に、GPS衛星を使った無人トラクターの開発に挑戦します。

農業機械に関連する死亡事故は年間200件も起こっていることから、無人トラクターの安全性には特に注意を払い、

野口教授開発の無人トラクターは、前方に障害物があるとセンサーが反応し停止します。もちろん人などが飛び出してきても同様に止まります。



アメリカのGPS衛星を使った無人トラクター操縦は思わぬところで壁に突き当たります。

自走中のトラクターが建物の陰や大きな木の陰で突然ストップしてしまいます。原因はデーターの通信障害。


その壁も、日本初の測位衛星『みちびき』が20101年9月に打ち上げられたことで乗り越えることが出来そうです。


日本版GPS『みちびき』を使っての無人トラクター走行実験、見事成功しましたので。
あとは、番組内での 恩師 行本修さんの言葉にもあったように、一日も早い実用化を目指すだけですね!!



日本初の個人名を冠したブランド牛の『のざき牛』を作り上げた野崎喜久雄さん。



今回の夢の扉プラスは、日本初の個人名を冠したブランド牛の『のざき牛』を作り上げた野崎喜久雄さんを取り上げています。

野崎喜久雄さんは鹿児島で黒毛和牛を生産し、彼が育てた個人ブランドの『のざき牛』は、2年連続で和牛日本一になるなど高い評価を受けています。



現在は黒毛和牛約5000頭を肥育、従業員の平均年齢も24歳の15名の若者達を率いて、一人のスタッフに300頭から400頭の牛の世話を完全に任せるというシステムで業績を上げています。

今は、常時肥育頭数10000頭を目指して野崎牧場一丸となって奮闘しているところです。


一見順風満帆に見える野崎牧場ですが、様々な困難を乗り越えてきて現在があります。


野崎喜久雄が最初に出会った苦境、それは1990年代の牛肉の輸入自由化から起こりました。

取引先のほとんどが単価の安い輸入牛肉に目を取られ取引が大幅に減少、経営の危機に陥ります。


牛肉の輸入自由化の影響による経営の危機、それを野崎さんは、「牛肉の品質の6割は血統で決まる」という信念の下、良質の肉がたくさん取れる体の大きな牛を作るための種牛づくりに挑むことで乗り越えます。


日本全国を飛び回り理想の牛を探して歩きました。そしてついに、血統の優れた『平茂勝』という理想の種牛を誕生させました。


平茂勝は本当に理想的な種牛で、現在、鹿児島で行われている子牛のせりの8割が、平茂勝の血統を受け継いでいて、子孫の数は31万頭にもなると言われ、鹿児島の和牛は『平茂勝』の御陰で持っていると言われるほどの貢献をしています。



理想の種牛平茂勝が出来、野崎牧場の経営も順調に進んでいた正にその時、川内川の氾濫によって全ての牛舎が水没し、従業員全員での水難牛救出の甲斐もなく約4億5千万円の損害を被ってしまいました。


この被害によって一時は廃業も考えた野崎さんですが、水没した牛舎から必死に牛を救出しようとしていた従業員の姿を思い起こし、野崎牧場再建に命を賭けることを決意、即行動に移します。


地元の鹿児島銀行に融資を依頼。当時頭取だった永田さんは、黒毛和牛にかける野崎さんの経営方針に全幅の信頼を持っていて、何のためらいもなく融資してくれました。


鹿児島銀行の融資を受け再建を果たした野崎さん、現在は野崎牛を世界に広めようと活動しています。


そして先月、『のざき牛』という個人ブランドで初めて香港への輸出が決まり、日本料理店・牛陣で『野崎牛』メニューが載り、食べたお客様に「本当に美味しい」との評価を受けています。



通常、高品質とされるA4・A5は流通する黒毛和牛の約半数ですが、のざき牧場から出荷される割合は90%以上だと言われるほどの高品質の肉を生み出す野崎牧場、現在は牛の肥育はほとんど若い従業員に任されています。

もちろん、香港出荷用の牛も従業員たちに選ばせて全てを任せました。


黒毛和牛を世界に広げる野崎さんの目標、若い従業員たちの努力に後押しされ必ず達成できることでしょう。

加えて、黒毛和牛肥育の頼もしい後継者が野崎牧場から続々誕生することは間違いありません。



放牧による、『完全自給自足の循環型牧場』経営を目指す、八雲牧場の牧場長の萬田富治さん。

夢の扉〜NEXT DOOR〜  今回は、『完全自給自足の循環型牧場』経営を目指す、北里大学獣医学部付属・八雲牧場の牧場長の萬田富治さんのドキュメンタリーです。


萬田さんは、農林水産省の官僚。役人時代から考えていた自分の理想とする農場経営をすべく、定年3年前に退職して始めたのが、『完全自給自足の循環型農場』です。


『完全自給自足の循環型農場』とは、飼料は配合飼料は全く与えず牧草のみを与え、牛の糞尿を堆肥にし牧草をそだてるというもので、一番の特徴は約半年間は『完全放牧』を行っていることです。


放牧された牛は自由に牧草を食み、湧き水でのどを潤します。そして驚くことに、出産まで牛に自力でさせます。

普通、牛の出産場面というのは生まれる牛の足に鎖をかけ人が引っ張り出すというものですが、八雲牧場の牛は野生動物と同じ様に完全自力で出産を行います。生まれた子牛も生まれたらすぐに立ち上がる力を持っています。


八雲牧場では5月中旬に柵を開け完全放牧を行うのですが、放牧され自由になった牛の元気のいいこと。350ヘクタールという、東京ドーム80ヶ分という広さの牧場を走り回っています。

牛が食べる牧草は、化学肥料も農薬も使用せずに育てた最高のもの。そして湧き水という天然水。そして自由に動き回れる環境。よい牛が育つ条件が揃っています。


そして、その運動量に見合うように、八雲牧場で育った牛の肉質は赤身が多く脂肪が黄色く臭みのない肉です。いわゆる『霜降り肉』とは対極にある肉だといえます。


『完全自給自足の循環型牧場』で育った牛の、赤身が多いという特徴が現在の肉質ランクではマイナスに働き、霜降り重視の現在の格付けでは下級肉とされてしまいます。

しかし、ビタミンEやベーターカロチンが豊富なヘルシー肉の魅力に多くの料理人が注目し、デパートでの宣伝活動なども積極的に行い、赤身の肉の魅力に惹かれる人が増えているのが現状です。


萬田さんの今後の目標は、『完全自給自足の循環型農場』を日本全国に広めること。加えて、『現在の牛の品質の評価基準の見直し』の為の活動も行っています。

勝手知ったる以前の勤務先の農林水産省に出向き、赤身の肉の美味しさを訴えていましたが、農水省の担当者の反応は良いようでした。やはり繋がりがある強みですね。


さて、八雲の放牧牛、その味は、肉がジューシーで赤身が肉本来の旨みがあり、脂身もしつこくなく相当美味しいようです。『北里八雲牛』一度は口にしてみたいものです。

ちなみに、北里大学病院で出される牛肉は『北里八雲牛』らしいですよ・・・。


  【夢の扉〜NEXT DOOR〜  2010年8月8日放送】
   『100%自給自足の牧場で、地球を大事にしたい』
  ドリームメーカー/萬田富治   ナビゲーター/庄司麻衣

      【萬田富治さんのマイゴール】
    『2020年までに循環型牧場を全国100ヶ所に』




















































































































































































































































耕作放棄地の有効利用としての家庭菜園貸し出しを行っている西辻一真さん。

夢の扉〜NEXT DOOR〜  今回は、作物が作られていない農地、いわゆる耕作放棄地の有効利用としての家庭菜園貸し出しを行っている『(株)マイファーム』代表・西辻一真さんのドキュメンタリーです。


耕作放棄地は全国で39万ヘクタールにも及び、埼玉県の広さの土地が耕されることなく放置されているようです。農地の所有者は、基本的に、農地の適正で効率的な利用の責務がありますので、現在の耕作放棄地の問題は深刻だといえます。


農林水産省でも放棄地対策を行っていて、耕作放棄地の問題点として『引き受けて』『作物』『土地』の三つを挙げています。

農業委員会による耕作放棄地所有者への指導や、保証金制度、農地賃借に対しての規制緩和・・・などを行っていて、平成22年度の耕作放棄地の再生・利用に対する支援としては、耕作放棄地再生利用交付金を設け、

再生利用活動に対する支援として、再生作業(障害物除去・深耕・整地等)・土地改良・営農定着(水田は除く)・経営展開の4段階に分け、それぞれ交付金を与えています。


耕作放棄地の障害物除去や、深耕、整地等に関しては、土地の荒廃の程度に応じて10haあたり3万円から5万円。重機を用いる場合は二分の一以内の補助を、

土地改良(土づくり)に関しては2.5万円(最大2年間)、営農定着(作物の作付け)に関しても2.5万円(1年間)、

経営診断、指導、運営、マーケットリサーチや加工品試作、試験販売などの経営展開に対しても定額の交付金が支給されるほか、

農業用機械の導入や農業用施設の整備、水利施設や農道等の基盤整備に関しても再生利用交付金が支給されます。


加えて、農地転用規制の厳格化を行い、たとえば学校や病院などの公共施設への転用に関しても許可不要から協議制にし、違反転用に対する罰則も法人だと罰金が300万円から1億円になるなど厳しくなっています。


耕作放棄地問題、それほど深刻なものだと言えますが、西辻さんが行っているのは、その耕作放棄地の有効利用法としての家庭菜園貸し出しです。

基本的には、耕作放棄地を農家から借り、家庭菜園をしてみたいという人々に、体験農園『マイファーム』を貸し出しています。


ホームセンターでは野菜の種や苗が売れていて、野菜や農業についての本も人気を集めているなど、家庭菜園に興味を持っている人は増えていますが、植える土地がなくあきらめている場合が多いようです。

そんな方にとっては、本格的な農業ではなく、家庭菜園の延長としての野菜や果物作りができる『マイファーム』のシステムは助かりますね。


農地を利用してもらえる農家と、家庭菜園を本格的に行える利用者、どちらにも喜んでもらえるのが体験農園『マイファーム』のシステムで、実際に利用者も増え、『(株)マイファーム』は、設立から3年で年商1.5億社員数46人の企業に成長したようです。


今現在、体験農園『マイファーム』で利用できる土地は全国で50か所とまだまだ少ないですが、近い将来、全国で1000か所、利用者を1万人にまで増やして食料自給率を1%上げるというのが、西さんの夢です。


    【夢の扉〜NEXT DOOR〜  2010年6月13日放送】
 『農業に向き合う人々を増やし耕作放棄地をゼロにしたい』
  ドリームメーカー/西辻一真 ナビゲーター/宮越かおり

       【西辻一真さんのマイゴール】
『2014年までに農業へ向き合う人々を増やして食料自給率を1%向上』
 








過疎集落・やねだんの再生に成功した豊重哲郎さん

夢の扉〜NEXT DOOR〜 今回は、限界集落の柳谷地区(公称・やねだん)を立て直した、やねだん公民館長・豊重哲郎さんのドキュメンタリーです。


豊重哲郎さんは、やねだんを再生させたことにより、今では『地域再生の達人』として知られるようになりましたが、『地域作りにはリーダーが不可欠』の信念のもと、現在地域再生リーダー作りにもまい進しています。


日本の地方都市が抱える大きな問題に『過疎』がありますが、今現在消滅する可能性のある集落は、全国で二千五百箇所以上あるといわれています。そして、65才以上の高齢者が住民の半数を超える、いわゆる限界集落は7878ヶ所に及んでいると言われています。


豊重さんが公民館長を務める、鹿児島県の大隅半島の山奥の電車もバスも走っていない所にある小さな集落・柳谷(通称・やねだん)もその例に漏れず、14年前は限界集落でした。


やねだん再生のために豊重さんが行ったのは、『行政に頼らない地域再生』

まず行ったのが『自主財源の確保』 

その為に、休耕地でさつまいもを育てて財源にしようと考えています。休耕地でさつまいもを育てる考えをやねだん住民に話しますが、国の減反政策の補助金で満足している高齢者はその話にのってきません。

そこで豊重さん説得する相手を高校生に変えます。そのアプローチ法は、「サツマイモを育てて、東京ドームにイチローを見に行こう」です。見事この作戦が成功し、高校生のサツマイモ作りが始まり、その姿を見ていた住民が少しずつ参加してきて、本格的なサツマイモ作りが始まります。

サツマイモ作りの収益金は、初年度が27万円、3年目で63万円、5年目で90万円。この時点で今まで使っていた化学肥料をやめ、土着菌に黒糖や米ぬかなどを混ぜた肥料を使い有機栽培を始めます。すると、収穫量は増え、加えてできるサツマイモが大きくて甘いものになりました。


次に『やねだんオリジナル商品作り』 

これは、おいしいサツマイモを利用して『やねだん焼酎』を作りました。『やねだん焼酎』原料のサツマイモがいいので、「臭みがなく甘く美味しい」と評判で、今では『幻の焼酎』とまで言われるほどの人気商品のようですね。『やねだん焼酎』を年間1000本作り、10年目で収益が500万円に。


その収益500万円を住民に還元。緊急避難装置や、シルバーカー、寺小屋、そしてこれは大きく全国ニュースや国会でも取り上げられましたが、『やねだん住民。全110世帯に1万円のボーナス支給』


やねだん再生の最終段階として、都会に住んでいるやねだん地域若者Uターンや、全国からの移住者募集などにより、やねだん人口の増加を試みています。


やねだんの地域起こしに刺激を受け、全国から豊重さんの話を聞きに年間4000人もの人が訪れているようです。やねだんに限らず地域再生に成功している所は全国に少なからずあると思われますが、その成功した地域再生のノウハウを大いにアピールし、過疎化に悩む地域の人に役立ててもらう必要がありますね。


  【夢の扉〜NEXT DOOR〜 2010年2月7日放送】
  『行政に頼らず、活性化する村づくりを進めて行きたい』
       ドリームメーカー/豊重哲郎

       【豊重哲郎さんのマイゴール】
 『行政に頼らない地域づくりで日本の集落を変えて行きたい』

理想のファミリーレストラン, ごちそう厨房「饗の屋」を開店した、ワタミグループの新社長の桑原豊さん。

夢の扉〜NEXT DOOR〜 今回は、理想のファミリーレストラン「饗の屋」を開店し、全国展開を図る、ワタミグループの新社長の桑原豊さんのドキュメンタリーです。


ワタミグループは、外食産業の居食屋 「和民」 から始まり、外食部門は、語らい処 「坐・和民」 、居食屋 「和み亭」 、炭火焼だいにんぐ 「わたみん家」 、japanese dining 「ゴハン」 、居食屋 「和民」 、JAPANESE CASUAL DINING、 ごちそう厨房 「饗の屋」 という具合にどんどん新展開しています。

そして、ワタミグループの大きな特徴は、ただ単に外食産業の手を広げるのみならず、介護や中食、農業、養鶏、畜産・・・と、グループ事業が多岐に渡ることです。


ワタミグループをここまで育て上げた渡邉美樹さんは、前々から言っていた『50歳で引退』という言葉を実行し、社長の座を降りて会長に退き、新社長として桑原豊さんを据えました。

そして、ワタミグループ新社長の桑原豊さんが初めて取り組んだのが、『今までに無いファミレス・わくわく出来るファミレス』の立ち上げ。


最近のファミリーレストランはドリンクバー中心でカフェ化し、どちらかというと若者の集まり場的になっていますが、そんなファミリーレストランを『家族の団欒の場』として復活させること。

それが、新社長桑原豊さんの願いで、新ファミレスは桑原さんの望みが強く打ち出されたものになっています。


桑原豊さんが11月に立ち上げた新ファミリーレストランの名は、ごちそう厨房 『饗の屋』

ごちそう厨房 『饗の屋』のコンセプトは、『親子三代で楽しめるレストラン』で、ドリンクバーは無く、料理は手作りにこだわる食事重視の店で、席は間仕切り出来るようになっています。


そして、ごちそう厨房 『饗の屋』の大きな特徴が、『一席分の注文品を同時に提供すること』

今は、一つの席の料理がばらばらに出るのが普通のファミレスですが、家族で食事に行った時、みんな一緒に食べ始めること(頂きます)が出来るのは理想ですよね。

また、料理を注文すると無料のサラダがついてくるのもいいですね。それも有機野菜が大量に!!


ごちそう厨房 『饗の屋』、全国100店舗を目指して展開していく予定らしいですので、いつか私の住んでいる県にも出来るかもしれませんが、その時は一度は行ってみることにしましょうか・・・。


【夢の扉〜NEXT DOOR〜 2009年11月22日放送】
『自らの理念を浸透させ、更なるビジネスを展開させたい』
ドリームメーカー/桑原豊


【桑原豊さんのマイゴール】
『2020年までに街に我々の手でフードコートを作り日本の外食を豊にする』


『伊賀の里 モクモク手作りファーム』の木村 修さん。

夢の扉〜NEXT DOOR〜、

今回は、究極の理想的な農業モデル構築を目指して活動する、木村 修さんのドキュメンタリーです。


木村 さんの活動拠点は、三重県伊賀市にある、『伊賀の里 モクモク手作りファーム』です。

『伊賀の里 モクモク手作りファーム』は、農業テーマパークですが、現在、年間50万人が訪れるという、大人気スポットになっています。


その、『伊賀の里 モクモク手作りファーム』で、

木村さんは、「安心安全で美味しいものを」をテーマに自然循環型の農業を提唱し、実行しています。


農業テーマパーク、『伊賀の里 モクモク手作りファーム』の一番の特徴は、体験農業テーマパークだということ。

『伊賀の里 モクモク手作りファーム』を訪れた人は、そこで行われている様々な農業を実地体験する事ができます。

各種イベントに応じて、そのつど追加料金を払って参加するというシステムです。


今回は、布川敏和親子がナビゲーターでしたが、

『ジャージー牛の乳搾り』で、牛乳の温かさを実感し、

『ウンチの家での堆肥体験』で、牛の糞の再利用・堆肥にする過程を体験し、

『きのこ農園でのしいたけ狩り』で、シイタケつくりの現場を見、実際に収穫し、とりたてを食べてみる体験をし、

一番人気だという、『手作りウインナー教室でのウインナー作り』で、ウインナ作り、自分の作ったウインナーを食べる体験をし、

『田んぼでの泥んこ遊び・田んぼの運動会』で、泥まみれになり遊ぶ体験をし、

『田植え』で、苗を植える体験をし、

と言う具合に、色んなイベントに参加していましたね。

あ、ちなみに、モクモク手作りファームには、宿泊施設も完備しています。


自然に触れる機会の少ない都会の子供はもちろん、田舎の子も実際の農業体験をしている事は、ほとんど無いと思います。

『自給自足が最高の贅沢』と言われる現代、

農業の面白さ、大変さ、そして、食の大切さを多少なりとも実感できる農業体験が出来る事は、本当に素晴らしいですね。

番組の中でも、布川さんの娘さんの顔が、生き生き輝きを増していく様子がはっきりとわかりますから!!


『伊賀の里 モクモク手作りファーム』は、今年20周年を迎えるようですが、何年前から人気が出てきたんでしょうか?

いずれにしろ、今までの努力、苦労が、今報われようとしているんですね。


全国的に食の安全が問われている今、

今後ますますその果たす役割が大きくなっていくと思われる、『伊賀の里 モクモク手作りファーム』。

自然循環型の農業を体験するために、ぜひ一度訪れてみたいものです・・・。


        【2008年5月25日放送】

  『農業テーマパークを作り、農業の大切さを伝えたい』
 
   木村 修     ナビゲーター:布川敏和(親子)


       【木村 修さんのマイゴール】

『2018年までに一人でも多くの子供たちに体験を通して命を支える食の大切さを伝えたい。』


追伸)

【伊賀の里 モクモク手作りファーム】

      
        【岡林 信康コンサート】
が、7月19日(土)に,、『モクモクジャージー牧場特設ステージ』で開催されるようですよ。

『山谷ブルース』、『友よ』、『チューリップのアップリケ』・・・ 

うーん。懐かしい。 もう一度聴いてみたいですね!!

もちろん、『私達の望むものは』も。














有機農法を世界中の人に教える学校、「アジア学院」

有機農法を世界中の人に教える学校、それが栃木県那須にある「アジア学院」です。

「アジア学院」は世界中の農村のリーダーを育てるため、1973年に設立されたNPO団体で、これまでに世界52カ国、1072名の卒業生を送り出して来ました。

そして現在、その中心的人物として活動しているのが荒川朋子さんです。

荒川朋子さんは、ガーナ、カメルーン、インドネシア、フィリッピンなど世界中の国から(主にアジア、アフリカの後進国)集まってきた人に対して有機農法を指導しています。「アジア学院」で9ヶ月間学び、帰国して自分の国の農業に役立ててもらうんですね。


「アジア学院」に後進国の人が有機農法を学びに来ているのには大きな理由があります。

実はこれらの発展途上国の農業政策は、その生産性を上げるために農薬使用、化学肥料使用が絶対のものになっています。

その農業政策による犠牲者が特にアジア、アフリカの各国で今広がっているようです。

現地の人はまだ農薬の恐さを実感していないために農薬の濃さを知るために味見をしたり、無防備な状態で農薬散布をしたり、農薬や化学肥料を購入するために、運営資金が足りなくなり借金地獄に陥り自殺者も出ているとか・・・。

先進国でだんだん使われなくなってきている農薬を買わせる為に、スイス、ドイツ、アメリカの農薬会社がアジア、アフリカに目をつけ、積極的に使わせるようにしているんですね。

そんな自国の農業政策に疑問を持った志のある人がアジア、アフリカから集まってきて「アジア学院」で有機農法を勉強しています。


「アジア学院」の有機農法はどんなものでしょうか?

有機農法の基本は『土を蘇らせること』。

「アジア学院」では、ぼかしを使って土を蘇らせています。
ぼかしとは、『もみ殻くん炭』『鶏糞』『山にある土着菌』を混ぜて発酵させたものです。

農薬の代わりに『木酢液』を使います。木酢液とは、木を燃やした時に出る煙から採るもので煙を冷やした時にでる液体のことですが、独特の臭いがありこれに防虫効果があるといわれています。

「アジア学院」での有機農法授業、各国から参加した生徒達は、各自自分の国の作物を作っていきます。最初は色んな失敗もしながら、自国に帰った時に自分一人で様々な問題に臨機応変に対処できるように荒川朋子さんに鍛えられながら覚えていくんです。


アジア、アフリカの農薬、化学肥料問題も大きいですけれど、わが国日本でもまだまだ有機農法が浸透しているとは思われません。

野菜などに限らず、最近特に生産者のモラルを問われる問題が多発しています。極端に言えば、品物のラベルに表示してある、生産日、生産地、賞味期限、商品そのものまで疑ってかからなければいけない状態にまで来てしまいました。

実際にまだまだ隠された不正表示がごまんとあるようです。

一般に販売されている商品内容に疑問が多い現在、自らの身を守るために、自分の食べるものに関して今からは自給自足が一番の対処法です。

そのためには、有機農法を私達も学ぶ必要がありますね。


      【荒川朋子さんのマイゴール】
  『世界の貧困地域に多くの農業技術を伝えたい』
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