新幹線の新型車両を支える『曲げガラス』のパイオニア、関谷智宏さん



夢の扉プラス、今回は、新幹線の新型車両を支える『曲げガラス』のパイオニア、富山県 新光硝子工業 工業長・関谷智宏さんを取り上げています。


上海のヒルトンホテル、カタールの国立美術館、金沢21世紀美術館など、国内外の様々な建物の窓や外壁などには、曲線を描くガラスが使われています。


新光硝子工業は、その、ガラスを曲げることを専門にてがける職人集団、そのリーダーが関谷智宏さんです。


関谷さん、『ガラスの声』を聞きながら、曲げ加工の生命線となる温度管理を綿密に行い、ゆがみや気泡一つなく、ミリ単位の精度で美しいガラスを作り上げていきます。



新光硝子工業は、世界中のどの企業もできなかった技術を編み出し、形状を変えて高速化し続ける新幹線の「フロントガラス」も、20年以上曲げ続けています。


関谷智宏さんが平成8年に初めて手がけたのがE3系新幹線です。



新幹線のフロントガラスは、開業からしばらくは四角い板ガラスが使われていましたが、空気抵抗や騒音を減らすために曲線を描くようになりました。


さらに北陸新幹線は豪雪地帯などを走るため、フロントガラスはこれまでで最も分厚い作りになっています。


今年、関谷さんが新たに挑むのは、その、2015年に開業する最新型の『北陸新幹線』のフロントガラスです。

これまでにない大きくて厚い板ガラスを一度に曲げる、究極の曲げ加工技術が求められます。


見える範囲を広くするために、これまでと違い大きな一枚ガラスを使用、厚みの違う4枚のガラスを重ねて型に添って曲げることとなりました。


ガラスの間の隙間(ミスマッチ)が見つかり何度もやり直し、2mmほどのたわみも許せず完璧を目指し、


12回目の挑戦で関谷さんの納得するミスマッチもたわみもないフロントガラスが完成し、兵庫・神戸市の川崎重工業に運ばれたフロントガラスは、新幹線に無事はめ込まれました。


「やり抜く」ことを信条にしている関谷さんの面目躍如です。


| 職人
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