放牧による、『完全自給自足の循環型牧場』経営を目指す、八雲牧場の牧場長の萬田富治さん。

夢の扉〜NEXT DOOR〜  今回は、『完全自給自足の循環型牧場』経営を目指す、北里大学獣医学部付属・八雲牧場の牧場長の萬田富治さんのドキュメンタリーです。


萬田さんは、農林水産省の官僚。役人時代から考えていた自分の理想とする農場経営をすべく、定年3年前に退職して始めたのが、『完全自給自足の循環型農場』です。


『完全自給自足の循環型農場』とは、飼料は配合飼料は全く与えず牧草のみを与え、牛の糞尿を堆肥にし牧草をそだてるというもので、一番の特徴は約半年間は『完全放牧』を行っていることです。


放牧された牛は自由に牧草を食み、湧き水でのどを潤します。そして驚くことに、出産まで牛に自力でさせます。

普通、牛の出産場面というのは生まれる牛の足に鎖をかけ人が引っ張り出すというものですが、八雲牧場の牛は野生動物と同じ様に完全自力で出産を行います。生まれた子牛も生まれたらすぐに立ち上がる力を持っています。


八雲牧場では5月中旬に柵を開け完全放牧を行うのですが、放牧され自由になった牛の元気のいいこと。350ヘクタールという、東京ドーム80ヶ分という広さの牧場を走り回っています。

牛が食べる牧草は、化学肥料も農薬も使用せずに育てた最高のもの。そして湧き水という天然水。そして自由に動き回れる環境。よい牛が育つ条件が揃っています。


そして、その運動量に見合うように、八雲牧場で育った牛の肉質は赤身が多く脂肪が黄色く臭みのない肉です。いわゆる『霜降り肉』とは対極にある肉だといえます。


『完全自給自足の循環型牧場』で育った牛の、赤身が多いという特徴が現在の肉質ランクではマイナスに働き、霜降り重視の現在の格付けでは下級肉とされてしまいます。

しかし、ビタミンEやベーターカロチンが豊富なヘルシー肉の魅力に多くの料理人が注目し、デパートでの宣伝活動なども積極的に行い、赤身の肉の魅力に惹かれる人が増えているのが現状です。


萬田さんの今後の目標は、『完全自給自足の循環型農場』を日本全国に広めること。加えて、『現在の牛の品質の評価基準の見直し』の為の活動も行っています。

勝手知ったる以前の勤務先の農林水産省に出向き、赤身の肉の美味しさを訴えていましたが、農水省の担当者の反応は良いようでした。やはり繋がりがある強みですね。


さて、八雲の放牧牛、その味は、肉がジューシーで赤身が肉本来の旨みがあり、脂身もしつこくなく相当美味しいようです。『北里八雲牛』一度は口にしてみたいものです。

ちなみに、北里大学病院で出される牛肉は『北里八雲牛』らしいですよ・・・。


  【夢の扉〜NEXT DOOR〜  2010年8月8日放送】
   『100%自給自足の牧場で、地球を大事にしたい』
  ドリームメーカー/萬田富治   ナビゲーター/庄司麻衣

      【萬田富治さんのマイゴール】
    『2020年までに循環型牧場を全国100ヶ所に』




















































































































































































































































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