オープンスペース活用で自由闊達な学校生活を、工藤和美。

夢の扉〜NEXT DOOR〜  今回は、校舎設計の第一人者、シーラカンスK&Hの代表で建築家の工藤和美さんのドキュメンタリーです。


工藤さんの設計する学校の一番の特徴は、壁がない、職員室もない『オープンスクール』形式だということ。


オープンスクールと言えば、平成7年に幕張新都心に開校し、『門も塀もない小学校』として有名になった、千葉市立打瀬(うたせ)小学校を挙げることが出来ます。

オープンスクールの最大の特徴は、オープンスペースとして、壁を取り払っているスペースを多用していることで、従来のような一クラスごとの教室で区切られた部屋を設けず、大部屋を穏やかに仕切って柔軟に使うスタイルとなっています。

各教室の壁を取り払ったことで、子供の様子が以前よりはっきりと見えるようになりますし、先生同士もお互いの授業の様子をどこからでも見ることが出来、時には他の先生の授業に参加することも可能です。


オープンスペースという壁を取り払った成果として、生徒にとっては、不登校児童の減少やいじめがないことが挙げることが出来るようですが、先生の授業能力アップにもつながっているようにも思えます。


オープンスペースを多く備えた校舎の欠点としては、音と空調があります。

実際、今学校を建て替えるときにオープンスペースを取り入れるのに反対意見が多いようですが、一番の反対理由は、「隣のクラスの声などが聞こえてきて生徒が落ち着かないのではないか?」というものでした。

確かに一番最初に出来たオープンスクール、千葉市立打瀬小学校では、かなり音と空調で悩まされたようですが、今は、音を吸収する建材や、建物の構造、仕切りの配置を工夫して、それらの問題も解消されているようです。

その証拠に、千葉市立打瀬小学校は次には増築をし、また、千葉市立海浜打瀬小学校、千葉市立美浜打瀬小学校というように、次々とオープンスクールを開校しています。


学校建築で有名なシーラカンスですが、上記の学校の設計は工藤さんとは別のグループが行ったようです。


ちなみに、シーラカンスは、1985に東京大学大学院の原広司研究室で共に学んだ伊藤恭行、工藤和美、小泉雅生、小嶋一浩、日色真帆、堀場弘により活動を開始し、1986年(株)シーラカンスを設立しています。


そして、1998年 に工藤和美さんと堀場弘さんが、シーラカンスK&H株式会社 を設立、小嶋一浩さんが、株式会社シーラカンス アンド アソシエイツ(C+A)を設立しています。


工藤和美さんの学校建築の実績としては、

山鹿市立山鹿小および川辺小統合小学校

富山市立芝園小学校および中学校

白梅学園清修中学校

福井県坂井市立丸岡南中学校

福岡市立 博多小学校を挙げることができます。


学校を閉鎖された空間ではなく、出来るだけ開放的なものにするために工藤さんが行っている様々な工夫は、

オープンスペースの壁のない教室をを基本として、屋外教室や、扉を黒板にしたり、半地下の体育館、寝転べる図書室、そして学年によって深さを調節でき、使わないときには屋上グランドとして活用できる昇降式のプール・・・など色んなものがあります。


   【夢の扉〜NEXT DOOR〜  2010年6月6日放送 】
『今の教育制度にあった校舎をデザインして、子供たちにより良い教育を受けさせてあげたい』
  ドリームメーカー/工藤和美 ナビゲーター/川瀬良子

       【工藤和美さんのマイゴール】
『2020年までにコミュニケーションが活発になる魅力的なオープンスペースを全国に広げたい』
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