雪の持つ冷熱エネルギーを利用した雪冷房の普及に邁進する、媚山政良さん。

夢の扉〜NEXT DOOR〜、

今回は、雪の持つ冷熱エネルギーを利用した雪冷房の普及に邁進する、媚山政良さんのドキュメンタリーです。


室蘭工業大学の准教授を務める媚山政良先生、自らの雪国体験から、雪国でやっかいなものとして扱われる雪を、夏の時期の冷房への再利用を考え付きました。

雪が持つエネルギー、いわゆる冷熱エネルギーを有効利用する方法です。


雪が持つ冷熱エネルギーによる冷房は、今回行われた洞爺湖サミットでも活躍し、

ザ・ウインザーホテル洞爺国際メディアセンターの冷房は、全て雪による冷房システムでまかなわれました。


雪を利用した冷房という画期的な冷房システムは、どうなっているかというと・・・

雪による冷房システムの原点は単純なもので、
雪の塊に扇風機の風を吹き付けて部屋を冷やすものです。

この、ただ単に雪の塊に風を当てる方法では、風を当てているうちにどんどんどんどん雪の塊が小さくなって、冷房効果が極端に減少していくという欠点があります。


では、その欠点を解消した、今回の洞爺国際メディアセンターの冷房はどうなっているかというと、

洞爺国際メディアセンターの建物の下に雪を溜めて、その冷熱エネルギーを、ダクトをとうして各部屋に行き渡らせるというものですが、

時間がたつにつれて冷房効果が極端に減っていくことへの対策は、雪の塊に穴を開け、そこに風を通すというものでした。


国際メディアセンターでは、雪の塊にL字型の穴を開けてそこに風を送り、それにより生まれる冷熱エネルギーを利用していました。


雪の中心に風を通す方法だと、たとえ雪が溶けても表面積が大きくなるだけですので、その冷房効果は安定しています。

つまり、極めて効率よく雪の冷熱エネルギーを利用する事が出来る訳です。


雪の冷熱エネルギー利用の冷房は、送風機稼動だけの電気利用で冷房が可能ですから、炭酸ガス削減にもなっています。

ちなみに、ダクトもダンボールをアルミ箔で被った、手つくり感あふれるものでした。


冷房による一般的な問題点として、長時間使用していると、肌が乾燥したり咽喉が痛くなったりします。

これらの原因は冷房による乾燥した空気ですね。  


通常のオフイスでの冷房時での湿度は約43%ですが、洞爺国際メディアセンターの雪冷房時の湿度は、なんと70%でした。

つまり、雪冷房は部屋の空気を乾燥させず、快適な冷房空間を実現させるというわけです。


雪は巨大なエネルギー資源と言えるわけですが、その有効利用として、お米の貯蔵庫にも使われています。

雪冷房の持つ、低温を保て湿度が70%を越える環境は、お米には最適なようで、

米のうまさを計る基準の脂肪酸の数値が、雪の貯蔵庫の中に入れておくと、5年たっても新米の基準をクリア出来ています。


日本全国の約半分が豪雪地帯だそうですが、その毎年降る雪の約0.2パーセントを利用すれば、全国の冷房がまかなえるということですので、

今まで邪魔者でしかなかった雪による、冷房装置、より早い実用化が望まれます。


というか、1999年に、世界初の雪冷房マンションが誕生し、
現在続々と新しい雪冷房マンションや介護老人保健施設などが生まれています。

後は、どれだけ早く雪冷房システムが普及していくかということになりますね。


地球環境に優しい雪冷房もいいですが、雪貯蔵の生鮮品も魅力的ですね。

低室温で安定し、湿度も充分な中で保存され、その旨さも保てる雪貯蔵。

今後は、
雪貯蔵のお米や、雪貯蔵の人参で作ったジュースなどが出回るかも知れませんので、注目です。


   【夢の扉〜NEXT DOOR〜2008年7月27日放送】

『雪冷房で 地球にも体にも優しい冷房システムを作っていきたい。』

ドリームメーカー 媚山政良   ナビゲーター/川瀬良子


       【媚山政良さんのマイゴール】

    『雪冷房を、2020年までに今の10倍に広めたい。』


 

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