全盲走者の全力疾走を手助けする伴走者、塩家吹雪さん。

夢の扉〜NEXT DOOR〜、

今回は、目に障害を持つランナーの伴走者として活動する、AC KITA陸上クラブの塩家吹雪さんのドキュメンタリーです。


塩家吹雪さんは、今、伴奏者として、100m走で安藤千明さんと共にパラリンピックを目指しています。

安藤千明さんは、進行性の視覚障害で18歳の時に完全に失明しました。


もともと走ることが大好きだった安藤千明さん、目が見えなくなったことで走ることをあきらめていましたが、

『もう一度全力で走りたい!!』の想いで、一年前に塩家さんに伴奏を依頼します。

伴走者として、パラリンピックや世界陸上の出場を目指して活動してきた塩家さんと出会い、千明さんは、今、全盲女子100m走で、パラリンピックを目指せる所まで来ています。


当初、二人の目的は2012年に開催されるロンドンパラリンピック出場でしたが、千明さんが五ヶ月で日本新を出すなど、目覚ましい進歩を見せていますので、急遽北京オリンピック出場を目指す事にします。

というので、北京へ向けた二人の挑戦の模様が描かれているんですが・・・


番組の中では、『風を切って走る』や、『走る喜び』、『全力疾走』という言葉があふれていて、

「そういえば最近全力で走っていないなー」と改めて思わされました。


『全力で走る恐怖』を乗り越えて、走者が自分のもてる力を存分に発揮できるのは、走者の千明さんと、伴奏者の塩家さんの間に強い信頼関係があるからですね。

走者と伴奏者を繋いでいるのは一本の細い紐です。それをお互いの指に巻いて走ります。その紐の呼び名は、『絆』。

やはり走者と伴奏者は強い絆で結ばれているんですね。


安藤千明さんは、女子100走全盲クラス日本一です。その記録は14秒75。

でも、この記録14秒75では、女子100走、全盲クラスでパラリンピックに出場する事は出来ません。

なぜなら、女子100走全盲クラスでのパラリンピック出場最低タイムは、14秒05。


約五ヶ月間、14秒05という記録を目指し二人は厳しい・懸命の努力を続けます。


全盲の走者と伴奏者が共に走るのに一番難しいのは、

『どれだけ二人の動きをシンクロさせることが出来るか?』ということです。

走者と伴奏者の完全なシンクロ(特に腕の振り)があってこそ、走者がその実力を全て発揮できます。


伴奏者は、走者の持てる力を全て出し切って走ってもらうために、『両者の完全なるシンクロ』を目指します。

そのため、伴奏者は常に走者の方を向いて走るわけですが、このシンクロさせるための走りが、伴奏者の身体に余計な負担を与えることになります。

マラソンの伴奏者もそうでしょうが、特に短距離の伴奏者の身体への負担は相当きついものがあるようですね。

『走者の喜びが自分の喜び』。 そんな次元まで達しないと、生半可に伴奏者は出来ないと思わされました。


さて、北京パラリンピック出場最低タイム14秒05を目指し、五ヶ月間懸命に厳しい練習を続けてきた二人ですが、その結果は・・・

見事、14秒05をきりました。そのタイムは、13秒94。

パラリンピック出場最低タイム14秒05を見事クリア。  

しかも13秒台を叩きだした二人は本当に嬉しそうでしたね。心からの笑顔が素晴らしいです。


しかし、二人に厳しい現実が待ち受けていました。

実は、パラリンピックには8種目しか出場できないそうです。  

60種目中の8種目。

他の種目が優先され、残念ながら女子100走全盲クラスの安藤・塩家ペアは出場できないことに。

『女子100走全盲クラスの、世界での戦いが12台に突入している』 というのが一つの理由らしいですね。


いやー、意外な結果が待っていましたね。 『やっと望みが叶った』と思った二人は、本当に残念でしょう。


でも、安藤千明選手、既に気持ちを切り替えています。

「安藤と塩家を選ばなかったことを後悔させてやる!!」 みたいな事を言って意気込んでいましたので・・・

『ロンドンのパラリンピック出場』 の夢へ向けて二人の新たな挑戦が始まります。


今回の、夢の扉〜NEXT DOOR〜を見て、改めて伴走者について考えさせられました。

マラソンでの伴走の様子は、テレビ報道などで見たことがありますが、伴奏者には人知れない苦労も多いんですね。

特に短距離の伴走は難しいんではないでしょうか。

でも、走者と伴奏者が、お互いの気持ちと動きを完全にシンクロさせて走ることが出来れば、その達成感は凄いものがあるでしょうね。

達成感も2倍。満足感も2倍。

普通では味わう事が出来ない喜びがあるように感じました。


      
      【塩家吹雪さんのマイゴール】

     『障害者に走る喜びを伝えたい。』


   【夢の扉〜NEXT DOOR〜2008年5月4日放送】

   『目の不自由な人にも走る喜びを与えて行きたい』
 
    塩家吹雪      ナビゲーター:大櫛エリカ



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パラリンピックとは、国際パラリンピック委員(International Paralympic Committee、略称IPC)が主催する身体障害者を対象とした世界最高峰のスポーツ競技大会。

オリンピックと同じ年に同じ場所で開催される。2004年のアテネ大会から夏季オリンピックと共同の開催組織委員会が運営する。

戦争で負傷した兵士たちのリハビリとして「手術よりスポーツを」の理念で始まった。

もともと、IOCとは全く関係がなく、オリンピックとは開催地が異なっていたが、ソウルオリンピック以後、オリンピック開催後に同じ場所でパラリンピックを開催することが義務付けられるようになった。

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フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用。


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