筋電義手(ハイテク義手)

夢の扉〜NEXT DOOR〜

今回は、『人間の手を再現したい』という思いで、画期的なハイテク義手を開発、本格的な実用に向け頑張っている横井浩史さんのドキュメンタリーです。


横井浩史さんは、東京大学大学院で精密機械工学を専門とする研究者で、実現が最も難しい領域だといわれている、ハイテク義手の開発に取り組んでいます。


ロボットと子供達が楽しく遊んでいるテレビCMでも見られるように、人間の動きを再現するロボット開発に関してのスピードは素晴らしいものがありますね。

そんな著しい進歩を見せるロボット開発でも人間の手を再現するという事は相当難しいようです。

物をつかむ、手首を曲げる、握るプラス手首回転、関節ごとにそれぞれの指を動かすなどの動きをスムーズに行う事が大変だとか・・・。


ハイテク義手というのは、生物が動く時に発生している電気信号(筋電位)をコンピューターが覚えることによって、筋肉の収縮などを行うもので、筋電義手と呼ばれているようです。



横井さんの作る筋電義手は5本の指が別々の動きをし、しかも、指先の先端に電気信号を感知するセンサーである触覚センサーが取り付けられているために、指先の感覚を脳が認識できるという優れものです。



日本国内でケガや病気で腕を失った人は、約160万人。しかし、義手を付けているのはそのうちの0.6%の1万人弱というのが現状のようですが、

今回の夢の扉では、成功例としての北海道津別町 笠井 ヒロ子さんの装飾義手が取り上げられていました。



それと、千葉の少女大久保美来ちゃんからの筋電義手作製依頼が。

大久保美来ちゃんは、生まれつき右手の手首から先がない図工大好き少女で、不自由な手で折り紙も器用に作れます。

小学1年生の大久保美来ちゃんの夢は、『大好きなピアノを弾いてみたい』 というものです。


大久保美来ちゃんの夢を実現させてやりたいと横井浩史さんの挑戦が始まりましたが、『先天性』という事と『子供の義手』というので色んな問題点が出てきました。

まず『先天性』ということですが、義手をつけてそれを動かす場合は、失った手をイメージして筋電位読み取るようです。 

右手を動かした経験がない美来ちゃんの場合は、義手を動かす筋電位が発達しているかどうかが一番の問題でしたが、

その点は見事にクリアーしましたね。


次の問題は、『子供用の義手』ということですが、これは重さが大きく関係してきます。

大人用の筋電義手は、モーターが13個ついていてその重さが1,2Kg。

美来ちゃんのために軽量化するにはモーターを減らす必要があります。しかも機能を大人用と全く同じに維持しながら。

美来ちゃんのために出来上がった筋電義手は、モーターが9個でその重さ800g。


ようやく出来上がった筋電義手を嬉しそうにつけてみた美来ちゃんでしたが、実際につけてみてその表情は暗くなります。 

「重い 痛い」と言っていました。

やっぱり、『子供用の筋電義手』の開発は一筋縄ではいかないようですね。 



       【横井浩史さんのマイゴール】

『2015年までに人の知を表現し、生活を助ける義手を作りたい。』


2008年2月17日放送

『ハイテク義手を一刻も早く実用化し、腕を失った人たちのための力になりたい。』
 
横井浩史           ナビゲーター:藤森夕子

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