脳血管疾患の後遺症患者の為に磁気刺激治療法を開発した安保雅博さん。

夢の扉〜NEXT DOOR〜 今回は、脳血管疾患の後遺症・脳機能障害を抱える患者さんを磁気刺激治療法で治療し驚くほど改善させている、慈恵会医科大学のリハビリ医・安保雅博教授のドキュメンタリーです。


ノーガンハートにローハイド、これが私たちの世代の死亡順位の覚え方でしたが、最近は3位に後退したといえ、死亡順位の上位に名を連ねる脳血管疾患。

脳血管疾患の怖さは即死ということももちろんありますが、それ以上に、たとえ生き残ったとしても脳血管疾患発症後に重篤な後遺症を抱えることにありますね。

脳血管疾患発症後の半身麻痺などの後遺症に悩む約7割が欝になると言われ、リハビリによる回復も60日が限界で、4ヶ月を過ぎるともう回復の見込みはないということです。


そんな脳血管疾患の後遺症の脳機能障害に悩む患者さんにとって光明となるのが、安保雅博教授の『磁気刺激治療法』です。

磁気刺激治療法は、電流磁場発生装置で脳の運動神経を刺激し患者さんの後遺症を改善するというもので、この治療法が驚くほどの効果を見せています。


右の脳が損傷を受けたら左半身が麻痺し、左の脳が損傷を受けたら右半身が麻痺するということはよく知られていますが、安保雅博教授の『磁気刺激治療法』の画期的なところは、『障害を受けていない側の脳に磁気刺激を加える』というものです。


「正常側の脳が損傷側の脳へ余計な働きかけをしていて、損傷側の脳の回復への働きを妨げているのではないか」と考えた安保教授、正常側の脳への磁気刺激を行うことで、見事後遺症改善に成功しています。


磁気刺激治療法の最大の特徴は、『この治療法を受けた患者全員の後遺症が改善している』ということですが、加えて『後遺症発症後相当年数経過後に治療しても効果がある』ということも挙げることが出来ます。

実際、左半身麻痺で、左手が肩より上に上がらず、左手の指も広げることが出来なかった男性(後遺症発症後10年以上治療なし)が、20分間の磁気刺激治療と1時間のリハビリの繰り返しで、14日めには肩より上に手が上がり、指も広げることが出来、お茶碗も持てるようになっていました。


脳血管障害の後遺症で悩んでいる人にとって、磁気刺激治療法は最高の治療法ですね。ただこの治療法は保険適用外です。保険適用外ですので治療代も相当高くなるはずですが、何やら治療例を多く集めるために治療費は病院が負担するらしいですよ。もちろん、入院費やリハビリ代は必要らしいけれど・・・。ただ、残念なことに今現在、入院が2〜3年待ちの状態らしいです。


ただ、安保さん、今、磁気刺激治療法を全国に広めるための活動をやっていますので、磁気刺激治療法を取り入れる病院が近くに誕生するかもしれませんね。


あ、そうそう。磁気刺激治療で改善するのは、今のところ腕と指だけだそうです。(腕を固定して指が1本でも開く人のみ)下半身の運動神経は脳のより深部に存在するため、電磁刺激では届かないとか。そこで、安保さんは今、電気刺激での下半身の麻痺の改善を目指して奮闘中です。


【夢の扉〜NEXT DOOR〜  2010年3月14日放送】
『脳機能障害の改善策に革命をもたらしたい』
ドリームメーカー/安保雅博 ナビゲーター/川瀬良子

【安保雅博さんのマイゴール】
『手の麻痺がこれ以上治らないといわれて苦しんでいる人をなくしたい』
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